以下は、問題の本(佐藤直樹著・『「世間」の現象学』・青弓社・第1版第1刷)を追跡するりんごさんの肉薄レポです。事件に興味のある方は、ぜひぜひ読んでみてケロ。りんごさん、臨場感溢れるレポをどうもありがとケロ!


*りんごさんの追跡レポ

─世間に取り残された『「世間」の現象学」』第1版第1刷(以下、「問題の本」)を追って!─

カエルさんから、事件発生を知らせる第一報があったのは、昨年末の12月26日22時22分51秒。 りんごは、お仕事中だったため、仕事を終え、おうちに帰ってパソコンをあけると、とんでもないことが起こっていましたー。 その詳細は、カエルさんのページを見てくださいね。

・森岡さんをめぐる大事件 http://www.kinokopress.com/kael/ziken.html

カエルさんの上記ページで、りんごが気になったところを抜粋すると。。。

>ボクがこの事実を森岡さんご本人に問い合わせたところ、森岡さんは2001年12月26日の時点で出版社の青弓社に対し、この『「世間」の現象学』を回収してほしいとの意思を伝えたとのことです。そして、2001年12月26日までに青弓社から「取次と書店に回収を依頼した。年末だから少し時間がかかる」との回答を得たということです。

>デタラメを書かれて名誉を傷つけられた森岡さんへ、著者の佐藤氏と出版社からそれぞれ謝罪文が届き、森岡さんの意思を汲んだ青弓社は問題の本を回収することに決めた----果たして、これで問題が解決したと言えるのでしょうか?

>この本をすでに購入してしまった人々はどうするのだろう?また、購入を決めてしまった図書館はどうするのだろう?この事件は、ただ回収すれば解決する問題なのか。訂正とお詫びの文書は発表されるのだろうか。いったい、いつどこでどうやって?そして、この本を読んでしまった人々は、訂正箇所に気付いてくれるのだろうか。たった一言で、この事件は片付くものなのだろうか。ボクは、あまりの問題の深さに茫然としてしまうのです。

とにかく、カエルさんの叫びから、ことの重大さがひしひしと伝わってきました。 そして、森岡先生のファンであるりんごにできることは何か? それは言うまでもなく、店頭チェックでしょうという結論にいたったのです。

当初、りんごは、「問題の本」は、すぐに回収されるのでは、という予想でした。 ところが、予想を覆し、世間に取り残されたたくさんの「問題の本」を発見し愕然! みなさん(りんごも含めて)が発見した「問題の本」は、下記のページに掲載されていまする。 そのほかにも、りんごが現物をみるには至らなかったけど、ウェブ上の書店や図書館のいくつかで、まだ2刷が発行される前の時期に、蔵書や在庫が確認されました。

・『「世間」の現象学」』第1版第1刷の情報 http://www.kinokopress.com/kael/ziken00.html

りんごが「問題の本」を発見した書店や図書館の多くは、回収情報が伝わっていないということでした。 店長さんの多くは、「ありがとうございます」と、こころよく「問題の本」を店頭から撤収。

それにしても、「問題の本」を発見するたびに、りんご自身をも否定されているような気持ちになり、吐き気がしたり、お腹が痛くなったりして、とてもつらかったですう。 特に1月7日、6店舗で計29冊を発見したときは、打ちのめされた気分に陥りました。 このつらい思いを、「問題の本」の著者や青弓社は味わったことがあるのでしょうか・・・。

また、りんごの地元の図書館は、青弓社が回収要請を決定してから「問題の本」を修正した2刷が発行される前の期間に入荷して、りんごが発見するまでの18日間に3回もの貸し出し履歴があることがわかりました。 この事実に、めまいがして倒れそうになりました。

そして、2月7日23:30現在、青弓社HP、それまで「問題の本」の紹介文と一緒にあった「お詫びと回収のお願い」の文章が消えていることに気づきました。 ということは、完全に回収作業が終了したのかと安堵したのもつかの間。 2月15日、りんごの地元の私立大学図書館で、「問題の本」1冊が確認されたのでした。 回収要請はなかったとのこと。 これは、いったいどういうことなのでしょうか?

さらに、ここで新たな問題が浮上、それは、大学図書館の閉鎖性。 りんごの地元の私立大学図書館は、一般人には公開されてないけど、りんごの話に聴く耳を持っていた司書さんが、「問題の本」を検索し、発見してくれたのです。感謝! しかし、残念なことに、この出来事は、ほんとに例外だということがわかりました。 それは、東京の某有名私立大学図書館での出来事。 りんごは、すでにネットの検索で「問題の本」らしき本が、その図書館にあることを確認。 2刷であれば、それでよいので、思い切って図書館の受付の人に訊いてみたのです。 奥からやってきた司書さんは、りんごが学生でも職員でもないので、開口一番に「調査研究の届けがない」といい、青弓社の今はなき「回収のお願い」のコピーを見せても、間違った情報の本を気にとめない対応でした。 正しい情報を伝えるために、「調査研究の届け」を出しても、認めてくれなければ、きっと図書館の中には入れないのだろうと悟ったりんごでした。 大学図書館が何を守るために、正しい情報にさえ閉鎖的になっているのかは、今のりんごには、わからないけど、書店や公立図書館と対応が明らかに違っていて、とても残念な気持ちになりました。 まっ、中には、京都大学のように簡単な手続きで一般人にも開放している図書館もあるので、いちがいには言えないのですが。。。うん、京都大学図書館は、感動でしたぁ(^^)。

というわけで、世間に取り残された「問題の本」が、すべて回収されたとは、とても思えないのです。 大手書店の店頭では、「問題の本」を修正した2刷にさし変えられているようですけど・・・。 とくに、りんごがこの目で確認できない閉鎖性の強い大学図書館に残っている可能性大です。

学生さんや大学関係者のみなさん、みなさんの大学図書館が「問題の本」を所有していないかどうか、是非とも、チェックしていただきたいと思います。

なんだか、出版業界の不誠実な対応から、大学図書館の閉鎖性にまで発展してしまいましたね(^^;。 それから、「問題の本」の著者や青弓社は、この「問題の本」を読んでしまった読者にも、正しい情報、真実を伝えてほしいと思ったのでした。 りんごは、これからも、地道に「問題の本」探しをいたしますう!! 一日も早く「問題の本」が、この世から無くなる日まで。。。 もちろん、森岡本もリサーチいたしますよ。

最後まで、読んで下さったみなさん、どうもありがとうございました。 以上、追跡レポートでした。 「問題の本」を目撃したという衝撃が強すぎたのと、青弓社と一部図書館での不誠実な対応への怒りから、出版業界や図書館の知識が皆無なりんごが、感情のままに書きました。 不快に思われた方、ごめんなさい。


カエルより:書店や図書館において、問題の本を見つけて、回収要請がかかっている事実を指摘すると、ほとんどの方はこちらが何も言わなくても、店頭や棚から下げてくれる。しかし、中には、こちらから「本を下げなくてもよいのか」と言わない限り、「はっ?」という表情のまま何の対応もない人々がいる。・・・ただお店や図書館を無難に運営することのみのために仕事をしているのだなあ、と思うと寂しくなりますが、残念ながら、そんな現実があるのですね。りんごさんが指摘して下さったことと同じような憤りを、以前ボクに情報を寄せて下さったある方も静かな怒りを込めて指摘しておられました。



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