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| 黄色いサラダ菜 |

南の海の潜水鳥こと、海鵜之介(うみうのすけ)が、今日もお魚食べてたわよ!腹ペコなくせに、狩りが下手なものだから、勢いをつけて海に潜ると3分間は上がってこないの。いろいろ相談したいことがあるのに、いつもとぎれとぎれになってしまうよ。だから、エリスは言いたい言葉をぐっとこらえて、海鵜之介がつっかえつっかえお魚を平らげるまで、もじもじしながら待ってたりするの。

それにしたって、今日の太郎はどこか変よ。いくら好漁場だからって、静かなのにも限度ってものがあるはずよ。それというのも、黒潮好きのほっそりクジラ、いたずら盛りのスナメリ太郎のことなの。このクジラったら、いつでもニヤニヤしてるのよ。だけど、今日はあんまり静かすぎるものだから、エリスはとっても退屈インコ。春の海さん!海鵜之介にお魚いっぱい食べさせてあげて!それに、スナメリ太郎のニヤニヤ笑いにも答えてあげてインコちゃん!

少しく天然、ほとんど人工の生き物たちを、ニャンコの気分で眺めてみましょ。青と緑のコンポジシオン。赤い尻尾のにゃんこにヘンゲ。お魚さんたち、遊ぼうにゃんこ。(どれからいただこうか迷っちゃうにゃあご。)

黄色いサラダ菜なんて嫌いみゃご。って思ったら、なんてかわいいしなだれ口笛うつむきオトシゴ。あなた、ラッパからミジンコ吸って食べているんじゃないのかにゃ?

あらためまして、こんにちみゃあご。わたし、エリスにゃ。あら、やあだ。エリスったら、すっかりニャンコになりきっちゃって、自分がインコだってことを忘れかけちゃっているみたい。小さな水たまりでも溺れる小鳥、それがインコよ。だから悠々自適のお魚さんは苦手なの。背骨を持たぬうろこだらけの巨大魚が、分厚いガラスを隔ててもなお鬼気迫って感じられるのは、今日も海の奥でもぐずりしてるスナメリ太郎のせいなんだわ。牛をも殺す猛毒をもった、色鮮やかな蛇さんのせわしない舌なめずりが、わたしのかわいい瞳の奥に残存する爬虫類の記憶ちゃんに命中インコ。わたし、いっそ蛇使いに転職してしまおうかしら。