2004-12-16
「雉うろうろうろうろ門を覗くぞよ」---『一茶俳句集』
2004-12-08
「わたしがLSDに背を向けたのは、ひとつにはそれを使っている知人がひとり残らず、このドラッグが”最高の”トリップを生み出す至福の状態では、本当に興味深い刺激的な事柄と、ただそう見えるだけの事柄の区別がつかなくなってしまうからだ」---ジェローム・アジェル編『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』
2004-12-07
「人よりも長生きし、生半可な人間よりもずっと尊敬されるモノがこの世に存在するということを、私たちはもう知っている」---大原まり子・藤臣柊子『ブランドの花道』
2004-12-01
「私は緑のカバのぬいぐるみを持っていたのですが、夜に−私は暗闇が大嫌いだったのです−カバが私のほうを見ているのがわかるように、その目を夜光塗料でぬりました」---アンドリュー・モートン『ダイアナ妃の真実』
2004-11-20
「未来の結果やレトリカルな抑制はかなぐり捨てられ、マニ教的(善悪二元論的)シンボルと黙示録的なシナリオが言いふらされている」---E.W.サイード『戦争とプロパガンダ』
2004-10-23
「妖怪とか植物とか虫とかムダなものに目もくれず、地球を丸まるぼうずにしてお金と人間と、物とだけになろうとするから公害なんていう新妖怪が現われるのだ」---水木しげる『妖怪天国』
2004-10-22
「人々は意外に身近なはずのメダカのことを知らない。江戸時代後期に毛利梅園によって描かれたメダカも、尾ビレと尻ビレが間違っている」---岩松鷹司『メダカと日本人』
2004-10-21
「このことは、鳥獣が人間よりも少く理性を持っているということだけでなく、鳥獣がそれをまったく持たないということをも証明する」---デカルト『方法序説』
2004-10-19
「教師は密かに、他の生徒たちから話を聞いてまわった。そのときはじめて、なぜ彼が温度計を盗んでいるのかを知り、身の毛もよだつような思いにとらわれた。『Aは集めた水銀を瓶に溜めていて、それを猫に飲ませるのだと言っては、みんなに見せてまわっている』」---高山文彦『「少年A」14歳の肖像』
2004-10-18
「面談を終えたAも下りて来て、ニュースを一緒に見ていました。一応、驚いているように見えましたが、別に何も言わず、表情もなんら変わらなかったと思います。
『A、早う帰ろう。怖いから早く帰ろ』
『うん』
『何で淳君がこんなことに……。可哀相に……』
『そうやな』
『怖いわ。誰がこんな酷いことしたんやろ。腹が立つわ。戸締まりとかAも気を付けてよ』
情けなく、間抜けな話ですが、犯人である息子を目の前に、私は一人で興奮して喋っていました。もし、このときAが興奮するとか、慌てるとか、少しでも異常が見えれば、何かちょっとは勘づいたかもしれません。
でもAは、まったくの無表情、無関心な様子で、普段と少しも変わりはありませんでした」---「少年A」の父母『「少年A」この子を生んで……』
2004-10-17
「『(略)少し遅れてAもテレビ放送を一緒に見ており、私は、残酷なことをすると思い身の毛がよだつ思いとなり全身の震えが止まらずその場で震えているとAが、
恐いなあ
早よ帰えろ帰えろ
と言って私を促すので児童相談所を後にし徒歩で大倉山駅へ行ったのですが途中多少身震いもおさまりAに対し、
ほんまにテレビで見るような事件があるんやなあ
と話しかけると、
そやなあ、すごいなあ
と相槌を打っておりました』
このように母親は、テレビ報道に接してA少年が母とともに打ち震えていたことを、かなりの迫真性をもって語っている」---安倍治夫・小林紀興『真相
神戸市小学生惨殺遺棄事件』
2004-10-11
「飲めば飲むほど
酔っぱらいになることへのおびえが深まる
酔えば酔うほど
酔うことへのおびえが薄らぐ
酔っていないときには酔うことへのおびえが深まり
酔うとますますおびえが薄らぎ
酔わないとますますおびえが深まる」 ---R・D・レイン『結ぼれ』
2004-10-10
「なにしろ時間は売るほどあるのだ。遊びで時間を殺すか、思索で時間を殺すしかないのだ」---中島らも『牢屋でやせるダイエット』
2004-9-27
「親だって、神様じゃないんだ。あんたと同じ、不完全な人間なんだよ。いいかげん、許してやれよっ」---中村うさぎ『うさぎの行きあたりばったり人生』
2004-09-19
「一時的に復古するのだ。時がきたら、静かに背中を刺せ」---ボリス・スヴァーリン『スターリン ボルシェヴィキ党概史』
2004-09-15
「わずか15分で消えてしまう美しい虹の色をもう誰も見ていない」---『ゲーテ全集 11』
2004-09-10
「ヨシが下からのびて、マリモをくしざしにしてしまった。このマリモは回転しないので泥をはらいおとせない」---阿寒マリモ自然誌研究会・稗田一俊
『たくさんのふしぎ』第134号
2004-09-07
「石ころは、初めから石ころなのではなく。岩が、昼間の太陽にいじめられ、夜の寒さに負けて、真夜中にたった一人で、悲鳴をあげて壊れ。割れた石たちはまた、風に転がって傷つけられ、弄ばれて、石ころとなり。小石となり。そしてとうとう、こんなサンドベージュの体にまとわりつく砂になったんだった」---桃井かおり『賢いオッパイ』
2004-09-05
「わたし流の報復といえば、他者から愚かしい仕打ちを受けたら、できるだけ急いで賢さをこちらから送り届けるということである」---ニーチェ『この人を見よ』
2004-08-23
「狂人だとおもわれている患者たちは、その仕事ぶりを見ているだけで、すこしもじゃまはしなかった。これにはゴッホもおどろいた。町の通りで絵をかこうとしたとき、悪口をいったりばかにしたりしたあのアルルの人間たちとは、何という違いだろう、とゴッホは思った」---アラン・オナー『炎の自画像』
2004-08-21
「開きかけた口元が、その言いかたはねえだろうと訴えている。早く答えろ。残量はあと四分。」---森達也『スプーン
超能力者の日常と憂鬱』
2004-08-15
「動物を使った物語のレパートリーは、出つくしてしまっている。読者のほうも、絵本とかアニメの物語性はすでにわかっているわけですから、作品が詩的になるためには、動物の側に詩的趣向を求めなければならない。すっかりお馴染みの動物には、もうこうした詩的機能がなくなっている。新しいものはつくれないから、登場する動物自体を入れ替えていくようになったのでしょうね」---『大航海』No.6
対話 多木浩二×今福龍太
2004-08-02
「パソコンが<chobits>のように自分で考え、行動する機能を持っていたのだとしたら、何がハッピーエンドなんだろう」---『オールアバウトちょびっツ』
2004-07-20
「あたしがつくるジュエリーはとても美しくて、どこまでもイミテーションなの。本物の宝石よりも美しいわ」---実川元子『ココ・シャネル』
2004-07-10
「すべてこれまでに支配権をにぎった階級は、自分自身の取得の諸条件に全社会をしたがわせることによって、自分のすでに獲得した生活上の地位を確保しようとつとめた。(略)プロレタリアには、確保すべき自分のものはなに一つない。彼らのしなければならぬことは、これまでのすべての私的安全と私的保障とを破壊することである」---マルクス=エンゲルス『共産党宣言』
2004-07-06
「そうだとも。死んでやるんだからね。わたしはもう、こうなったらいつでも死んでやるんだからね。死んだ人間を相手に、あんたのお得意の癇癪は起こせないんだからね。いい気味だ。ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」---筒井康隆『大いなる助走』
2004-07-05
7月4日に発行された詩のメールマガジン「さがな。」では、エリスからインコへの三行半を書いてみたよ。
単品購入もできるよ。例のおまけページも更新してみたぴ。
2004-06-13
「その人が本当の芸術家であれば、それ以上のことを自由にやってのけます。彼はまず第一に、白昼夢に手を加えて、他人の反感を買うようなあまりに個人的なものをなくして、これを他人といっしょに楽しめるようにする術を心得ています。彼はまた、白昼夢をやわらげて、それが禁断の泉から出てきたものであることがたやすくはわからないようにすることもできるのです。さらに彼は、ある特定の素材を、自分の描く空想の表象とそっくりの姿をとるように造形するという、不思議な能力をもっております。(略)もしこれらすべてのことがうまく行けば、芸術家は、他の人間が無意識という近づきがたくなっている快感の泉からふたたびなごやかさと慰めとを汲むことができるようにしてやり、他人からの感謝と賛嘆をわがものとするのです」---フロイト『精神分析学入門(下)』
2004-06-10
「ちがうちがう、かわいい赤!静かに!静かに聞いておくれ。おれたちは話をしたんだ、じじとおれは!オトナと若いの、それがコトバを分けあったんだ!ありえないと思っていたのに」---ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『愛はさだめ、さだめは死』
2004-06-07
6月5日発売の『詩の雑誌midnightpress』24号(ミッドナイト・プレス)では、テロリズムとインコについての詩を書きました。
http://www.midnightpress.co.jp
2004-05-01
「水俣病の死者たちの大部分が、紀元前三世紀末の漢の、まるで戚夫人が受けたと同じ経緯をたどって、いわれなき非業の死を遂げ、生きのこっているではないか。呂太后をもひとつの人格として人間の歴史が記録しているならば、僻村といえども、われわれの風土や、そこに生きる生命の根源に対して加えられた、そしてなお加えられつつある近代産業の所業はどのような人格としてとらえられねばならないか」---石牟礼道子『苦海浄土』
2004-04-28
「母をもう恨むのはよそうと思いながらも、まだ赦してはいない。父もまだ赦してはいない」---中島義道『愛という試練』
2004-04-18
エリスがコラムを書いたメルマガ「さがな。」第68号が発信インコされたよ。次世代インコのお名前なんかを初公開してるからぜひ見てにゃん。
例のおまけページも更新したよ。
2004-04-16
「われわれが鳥のように養われるとしたら、どんなに幸福なことだろう!来ては飛び去って行き、名前を嘴につけていない鳥のような生き方は、どんなに幸福なことだろう!」---ニーチェ『曙光』
2004-04-07
「シャロン首相は、相手が「悪かった、許してくれ」と言うまで、叩きのめす、と言った」---広河隆一『パレスチナ』
2004-04-06
「これまでわたしはちょくちょく意気消沈することもありましたけど、けっして絶望はしませんでした。この隠れ家生活を危険な冒険ではあっても、同時にロマンティックな、おもしろいものとさえ見なしてきました」---深町真理子訳『アンネの日記完全版』
2004-04-05
「やはり無意味のままでいるということは、自分自身に意味がない、自分自身も理解できないし、人からも理解されないわけですから、非常にタフじゃないきゃ、生きていけないわけです。だから、弱い無意味、軟弱な無意味は隙を見て逃げ出ていくんですね。そして、意味になって、わかったりわかってもらったりすることで安心するわけです」---川崎徹『無意味講座』
2004-04-04
「偉大な徳の甲冑に身を固め、大きな乗り物に乗り、大乗の教えに進み入った菩薩大士のこの大甲冑は、実は甲冑ではないのです。このようにいわれたとき、プールナ・マイトラーヤニープトラ長老は沈黙した」
---梶山雄一訳『大乗仏典』
2004-04-03
「凄いものを見せられて、自分の作ったものを省みて死にたい気分になったらどうしよう」---小西康陽『これは恋ではない』
2004-04-01
「植物と動物のなかのある種の昆虫は、切断されても生きているように思われる。切断されたそれぞれの部分はしばらくの間、感覚を持ち、場所的にも動くからである。しかしそれが長続きしないとしても、このことは不合理ではない。というのは、その本性を保持するための器官を持たないからである。しかし、それにもかかわらず、部分のそれぞれには心の部分は相互にまた全体に対しても同種ということになる」---アリストテレス『心とは何か』
2004-03-30
とても過激なやり方で言葉を引き出そうとする人もいるが、自然と過激な言葉を飛ばせる人もいる。
2004-03-25
引用大魔王の特徴は、引用していることは面白いが言っていることがつまらないということ。
2004-03-18
神せびる火気厳禁の第二作メルトダウンは覚悟してるわ
2004-03-10
「さがな。」第62号の特集「友達に勧めたい詩集」でタケイリエにゃんがfishmansの故佐藤伸治にゃんの詩集と並列して、エリスの『かわホロ』を好意的に取り上げてくれたにゃん。
2004-03-02
私がインコについて考えているときに邪魔してくるものがある。それはたいがい病気になった詩の近くにいる。
連載詩が掲載されている『詩の雑誌 midnightpress』No.23がそろそろ店頭に並ぶみたいにゃん。
2004-02-22
エリスの詩が掲載されている詩のメールマガジン「さがな。」第64号が発信インコされてるみたい。
例のおまけページも更新したにゃん。
2004-02-20
「大衆はいろいろ言ってもすぐに忘れてしまう。ポイントを絞ってひたすら繰り返すべきである」と言ったのはヒトラーだけれど、『我が闘争』が出版禁止のドイツは、インコのことを言い当てているこの言葉も流通禁止にしてるのかしら。
2004-02-06
『詩の雑誌midnightpress』23号(3月5日発売号)では、インコをあっけらかんと貫いてみせる原理主義についての詩を書きました。
http://www.midnightpress.co.jp
2004-02-04
イ 行くべき所が分からない
ン ン百円の値札のついた
コ 国宝級のかわいい小鳥
一方で、私には権威も過去も実体もないので、気楽に鳥カゴにへばりついていられます。
2004-01-29
エリスインコはたいがい卵から、私が想像もしなかった方法によって誕生する。孵化したエリスインコはわずか10分で完売するだろう。そのインコは私に不思議を貸したまま、印象的な短い言葉を預けて、然るべき人に売却される。
形而下の敗戦国に屠られてなお思弁湧く禁断の鳥
私はそれを甘く煮詰めて、詩人特有の荒っぽい商法で転売しようと試みる。
2004-01-27
現代詩の「黄昏」を自覚しつつ、それでもオプティミスティックな選択として詩の出版社を興したのはミッドナイト・プレスの岡田幸文にゃんと山本かずこにゃんです。多くの人がそうであるように、エリスもまた築かれた砦に突入して、どこかにあるはずの突破口を探し当てることが趣味です。『かわいいホロコースト』は「権威」ある老舗出版社ではなく、よりアバンギャルドな新興出版社ミッドナイト・プレスから出されました。
詩のメールマガジン「さがな。」 にも、黄昏の波は満ちているようです。このメルマガもまたブレイクスルーを探しています。
先日、エリスがコラムを書いたメルマガ「さがな。」第59号をどうぞ読んでみてください。59号だけの単品購入も可能です。コラム本文中にはエリスが作成した隠しページのURLが書いてあります。隠しページは発信後に更新しました。すでに購入した方も例のページに再度アクセスしてみてぴ。
以下の3点をご記入の上、mm@sagana.office.toへ
ひとつ¥120(振込手数料別)
@59号
特集名は「詩集を出すこと」と書き添えて
Aお名前
B配信先メールアドレス
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鳥は内、黄昏は外、世紀末も終わったことだし、夕闇退散。コールドゲームになる前に、インコとエリスができること。電脳・現世を問わず、念押ししながら、末広がりに、お日さまを訪ねて歩くこと。あったかぽか子のおくるみは、インコとエリスの好餌です。
2004-01-09
詩とは無意味の追求に見せかけた意味の追求。インコとは無意味の追求にしか見えない無意味それ自体。
2004-01-07
表参道にあるアート系本屋さんNADiffでエリスが見たのは、辛酸なめ子さんの手前、大下さなえさんの右側、よしもとばななさんの左隣の、サイン入りの3匹のてんとう虫たち。どこへ行ったらいいか分からない様子で、うろうろしていました。
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