Ellis in Wonderland
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幸福なピンクのインコ

着いたのは、悲しみの駐車場なの。黒いビロードの器用な螺旋形の使徒のような時間が逆さまに流れてる、情熱を失った邪悪な駐車場。だからエリスはここに半透明のティラノザウルスがなまあたたかい夜の風みたくたゆたっているおかしなまぼろしをみるんだわ。だって、金と水晶のハンドルが言うことを聞かなくて、鳥車の幅寄せがうまくできないんだもの。そういうことはみんな古生代のごつごつの配電盤を背負った、うるうるの恐竜のせいにしてもいいんだと思うの。

そしてここは時間が急速に冷やされてゆく木目仕掛けのインコ・ガーデンよ。鳥は小鳥を呼び、子雀は親雀を呼ぶ。すると、親はパパもママもお揃いですぐに子どもを迎えにやってくる。10羽もの怖いもの見たさのやじうまを引き連れて、感動の救出劇がはじまるの。それを見守って微笑むかわいいエリスの頭上に、ふいに3羽の堕天使といかめしいレスキューインコ隊長どのが降りてきた。「ピンクのコートをちょうだいな。蝶々と一緒にちょうだいな。」もちろん、エリスはこころよくOKをしたよ。そして、即座にエリスは、たむろしながらエリスの脚に注目する人々にピシパシ口頭注意。「ここで夜、花火をしてはいけません。」 およそ人たるものは、堕天使や雀たちを見ることなく、凡庸な激しい火花を見てはならないからです。「あ、でも、堕天使や雀たちを見た後ならいいのです。」そう付け足してエリスはそそくさと立ち去っておきました。こうしてインコ・ガーデンは今年も盛りだくさんの鳥だらけの夏を迎えるのだと思うのであります。

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