Ellis in Wonderland


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神式うさ子



茶色のうさ子が宮大工さんになりきって、神社の非常識にあえて挑戦。髪の色素を抜いた子はいつでも廊下に立たされるけど、非常識なのは教師のほうよ。この子は少女なんだけど、ちょっと茶色がかった仔うさぎだから、やしろの保護色うさ子ちゃん。「うさ子のうさ子のお神酒はいかが?ぺろっと舐めれば見覚えのある珍鳥が、ぐいっと呑めばやさしい未来が見えてくるわよ。」進化滞ること幾万年、プリーツミニで悠然と鳥居をくぐってしまうのも自然のなりゆきなのかしら?


勾玉っぽい黒目がちのうさ子は沈思します。 「私が本殿に祭られたわけは何かしら。」これは100年どころか2000年経っても未完のままの不思議な天命。そんなみことの意地悪な人事にかしこみかしこみ候しつつ、一方で、心遥かお山の向こうで、四つ葉のクローバーをむしゃむしゃ噛んで、龍笛の音とインコの拍動を分刻みでサンプリング。 どうせ誰もその答えを教えてはくれないのでしょうから、いっそ神式で拝み倒してしまいましょう、ということを写し取ったのがこのお写真です。


問題、見送り、コロシアム。ウサ耳の座敷わらしが中にいるみたいね。あなたいつもお賽銭でキャベツ買ってるんでしょ。


私をめぐって本殿に位置するこの場所、この時、この世界。日だまりの仔うさぎちゃんが小首をかしげるのも無理がありません。病むひまもなく、「どういたしまして、ありがとぴょん」と去っていった見知らぬ黄金、光、対話。うさ子は最後のチャンスで、目と目をしけじけ見合わせて「なんで向こうへ行っちゃうの」と聞いてみたのですけど、神楽の音にかき消されてしまいました。このふわふわの大きなお耳をもってしても、答えを聞き取ることができなかったのです。残念無念のうさ子はよく晴れた暖かいひよりの中で、彼らのささめきのほうへ何度も何度もお耳を向けて、彼らがまだそう遠くへは行っていないことを知るのです。

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